続・170cm目線。

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【映画レビュー】「さよなら歌舞伎町」は星3つだった ※ネタバレ注意

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<あらすじ>

一流ホテル勤めと周囲に偽りラブホテルの店長をしている徹(染谷将太)は、
ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶(前田敦子)との関係が
倦怠(けんたい)期になりかけていた。歌舞伎町にあるラブホテルに出勤し
多忙な1日が始まるが、それぞれの部屋で年齢も職業も全く違う
男女の人生が交錯し・・・。

シネマトゥデイより引用

 

冒頭から、「ねえ、しよ?」と主人公にせがむ前田敦子

この映画を観た男子が何人キュンときたことだろう(笑)
そんな“あっちゃん”の演技に期待するも・・・そこは所詮、元AKB。
全体のストーリー上、一皮脱ぐべきはずなのに
あっちゃんがいる一室だけは、中途半端に品が残った画づらで終了。
多くのレビューで見かけた通り、違う女優さんでも良かったと私も同感。

ただ、この映画自体は借りて悔いなし。
偶然が重なる点や、若干物足りないラストはマイナス点はあれど・・・

ミュージシャンとしてデビューするのに、枕営業に直面する主人公の彼女。(あっちゃん)
保育士を目指し学費を稼ぐために、AV嬢になった主人公の妹。
デリヘル嬢の韓国人女性。
風俗スカウトマンに騙される家出少女。

同じ場所で様々な人物の物語が交差し合う映画といえば
代表作のラブアクチュアリーを始め多数あれど、、、
この映画はラブホテルが舞台。
R指定されているだけあって過激なシーンも多いのだけど

キラキラとした恋愛ばかりじゃない、現実のオープンにされにくい生臭い部分をまざまざと映し出していて。同じ女として、観ていてすごくゾクゾクする映画だった。

今の時代、AVや風俗に対してタブー感がだいぶ消え失せてはいるけど
その仕事に対して「いやらしさ」や「嫌悪感」を感じる人はまだ少なくない。
私も然り、そういう仕事に就く人は(AVメーカーに騙されるケースはおいといて)
たいていお金に困ってるんだろうな、、と勝手に決め付けてた。

でもこの映画を通して、その仕事をしている中には
夢を掴むための手段として、カラダを売る子たちもいるということ。
そして彼女たちを観ていると(それこそ綺麗事かもしれないけど)
カラダを「売って」るのではなく「張って」いるように思え
不器用に、でも夢に向かって一生懸命生きる姿が潔くていいなと思った。

先入観を見直すきっかけを与えてくれたので、星3つ。

でもタイトルほど「歌舞伎町」感はなかったな。

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